高千穂峰(たかちほのみね) 2008.5.31
本場のミヤマキリシマを見に行かねば・・・
ということで、今回の霧島山登山紀行、3回くらいに分けてアップの予定です。
今回も出発は強行軍。朝2時前に大分を出発し、雨の阿蘇カルデラを抜け、九州自動車道の熊本ICのETCゲートをなんとか早朝4時前にくぐり、深夜割引の権利獲得。途中のSAで仮眠をとり、宮崎自動車道を小林ICで降り、高千穂河原の駐車場に朝7時過ぎに到着。既に、有料(普通車は410円です)の駐車場は受付を開始しており、20台くらいの車がありました。
1. 中岳より見る高千穂峰
朝8時頃、霧島神宮跡にある登山口を出発。
2. 霧島神宮跡
しばらく、蝉の鳴き声を聞きながら、林の中の石畳の小道を登って行きます。
林の出口あたり、ヤマボウシ?が咲いていました。
3. ヤマボウシかな~
林を抜けると、火山岩のガレ場の急登のはじまりです。歩き難いガレ場をストックを突き刺しながら登って行きます。
4. ガレ場のミヤマキリシマ
登りの辛さを、ミヤマキリシマの花に癒される感じがします ^^
( 後で気付いてたのですが、踏み跡が固められたメインルートを外れていた為、歩き難かった様です。 )
お鉢に到着。お鉢の中には噴気があり、硫黄の匂いを感じます。
4. 御鉢
お鉢巡りのコースは、立入り禁止のロープが張ってあり、通行禁止のようです。
御鉢の左側の尾根を登っていきます。このルートは馬の背と呼ばれています。登山道の巾は3mくらいあるのですが、強風時には吹き飛ばされる恐れがあるので、登山は控えた方が良いそうです。
5. 馬の背のミヤマキリシマ
天気予報よると、次第に天気は回復するらしいのですが、すっきりしない空模様。
6. 山頂にて
午前10時、高千穂峰の山頂に到着。
山頂では一瞬、青空が見えましたが、次第に雲に覆われてきました。
7. 天の逆鉾
今回の紀行の目的の一つに、この逆鉾を見ることがありました。しかし、小さなカミキリ虫が、飛び回ったり、鉾に群がったりという感じで、あまり有難味を感じませんでした。
ここで、理解を少し深めるため、『天下降臨神話』を抜粋してみます。
神話の時代、天上界の神々が下界を覗くと、霧けむる海に島のようなものが見えました。(霧島の由来)
神々は一本の鉾をとりだすと、逆さにした鉾を落として、その島に目印をつけました。(天の逆鉾)
あるとき、天照大神の神勅を受け、ニニギノミコトが三種の神器を手に、高天原に降り立ちました。
...
天気が良ければ山頂から、桜島や開聞岳が見渡せるそうです。この日は霞がかかっていたので、残念ながら遠くまで見えませんでした。
12時過ぎ、高千穂河原に下山。
時間も十分あるし、折角なので、中岳・新燃岳(しんもえだけ)にも足を延ばしました。
8. 中岳近くの草原の水たまり。
中岳と新燃岳のあいだの草原には、雨の降ったあと、池が出来るそうです。草原の緑に、ミヤマキリシマのピンク、ツクバネウツギの白が映えますね!
9. 新燃岳
新燃岳の火口の水溜りは、不思議な色です。背後の山は、韓国岳です。空が晴れてたらな~
新燃岳から下山したあと、えびの高原に向かいました。
韓国岳の登山口に近い、えびの高原キャンプ村で、テント泊することにしました。ここでのキャンプは初めてですが、テントサイトやトイレなどリニューアルされて、とても快適でした。(注:オートキャンプはできませんよ)
11. えびの高原キャンプ村のテントサイト
食事の買出しをする時間が無かったので、レトルト食品とビールで簡単な夕食を済ませました。翌朝も早いので、すぐに寝袋にもぐりこみました ZZZ...
12. テントサイトの松林
つづく。
( E-420 + ZD 14-42 / ZD 35/3.5 )