国見岳(くにみだけ) 2010.8.7

国見岳山頂

1. 国見岳山頂の神社

夏でも涼しく登れる山はないかと調べていると、九州中央部にある脊稜山地の最高峰である、国見岳(くにみだけ)が良さそうである。ブナなどの広葉樹の森の中を歩くコースで、水場も多いようである。

ただ登山口までのアプローチに難あり、車で4時間弱もかかるため、深夜に自宅を発つことにする。

内大臣林道から見る朝焼け

2. 内大臣林道から見る朝焼け

山都町の内大臣林道の入口に、自宅を出発して約3時間ほどで到着する。朝焼けが奇麗だ〜!!

ここから、内大臣川沿いの未舗装路をガタゴトと、40分ほど進んでいくと、登山口の標識が見つかる。内大臣〜という地名は、お察しのように平家落人伝説に由来する。つまりココは秘境ということ。この辺りの林道では落石や地滑りが多発し、頻繁に通行止めとなるので注意が必要だ。

広河原登山口には車が10台くらい駐車できるスペースがある。私が一番乗りのようだ。

6時45分、GPSを起動し、広河原登山口を出発。

最初は、杉の植林地の急斜面をジクザクに登っていく。50分ほどの急登をしのぐと、ブナなどの自然林になる。道はなだらかで、涼しい風が吹き抜けていく。

国見岳の自然林

3. 急斜面にそそり立つ自然林

山腹を横切るルートでは、大小幾つもの谷に出合うので、水場が豊富である。広葉樹の葉っぱと、鮮やかな苔の緑が美しい。

水場の緑

4. 水場の緑

苔むした倒木

5. 苔むした倒木

立派な木

6. とにかく立派な木

こんな感じの雰囲気がつづく。雨や霧が多いのか、倒木や沢沿いの苔が半端ない。

尾根筋にでると、平家山と国見岳の分岐にであう。なだらかな稜線を歩いていると、シャクナゲやオオヤマレンゲの木が現れる。間もなく、国見岳の山頂に到着。そこには、木製の立派な祠があった。

上空には雲がかかり、風が強い。涼しいというより、むしろ寒い。さっさと食事を済ませて、下山を始める。

下りのルートも、やはり美しい自然林を通り、心が癒される。以前は、途中にキレンゲショウマの群生地があったようだが、繁殖したシカの食害により、無惨な状態らしい。(場所が分からなかった)

雨の心配をしながら、暫く自然林の中を下っていくと、崩壊した林道跡にでくわす。そこを歩いて、杉の植林地を急降下していくと、杉ノ谷登山口に下山となる。20分ほど内大臣林道を歩いて、スタート地点の広河原登山口に戻る。

( E-P1 + MZD 14-42 )

ps.

今回は、GPSの試用が主目的だったのと、どんより曇り空だったので、あまり写真をとらなかったけれど、美しい広葉樹林は見ごたえがあった。ブナやカエデも多かったので、紅葉も期待できそうだ。

kunimidake-ge.jpg

(登山ルート;クリックで拡大)