屋久島紀行 2008秋 (2) もののけ姫の森を彷徨う
縄文杉を訪ねた日の翌日、父もまだ体力に余裕があるようでしたので、白谷雲水峡を散策することにしました。
安房の民宿を8時過ぎに出発し、白谷広場に到着したのは9時過ぎでした。
白谷雲水峡 は、宮之浦川の支流である白谷川の上流部にある渓流です。世界遺産のエリアからは外れていますが、名のある屋久杉を観察する散策コースが幾つか設定されており、屋久島の自然を堪能できるようになってます。最も長いコースを回った場合、5時間ほど要します。
とりあえず、楠川歩道 を登って、白谷山荘(山小屋)で一息入れました。ここから先、見所が続きます。
1. もののけ姫の森 の看板
そして、白谷山荘の先には、アニメ映画『もののけ姫』でシシ神の棲む森のイメージを作り上げるため、宮﨑駿氏は何度も足を運んだと言われる場所があります。
2. 「もののけ姫」のワンシーンに使われた場所 ( HDR合成 )
上の写真の場所は、シシ神が森の木々を横切っていくシーンに使われたそうです。「もののけ姫」のDVDを持っている方、チェックしてみてね。
3. ヤクシカ
ヤクシカに間近に遭遇することも珍しくありません。子鹿かなと思いましたが、ヤクシカは本土の鹿よりも小柄なようです。
4. 苔むした切り株
散策ルートのあちこちに、江戸時代に伐採された屋久杉の切り株が残っており、びっしりと苔が付着しています。
この先を登って行くと辻峠に至るのですが、途中で霧雨が降り出してきたので諦めることにしました。
同じ道を戻っては面白くないので、復路は原生林歩道というルートを下りました。
5. 二代くぐり杉 ( HDR合成 )
6. 原生林歩道の小川 ( HDR合成 )
7. 原生林歩道のゴルジュ ( HDR合成 )
8.
9.
10. 三本足杉
11. 三本足の裏側
12. 苔むした根っこ
13. 苔むした幹
14. 火星人の亡骸
↑ は、ヒメシャラの木。樹皮がパラパラと剥げることにより苔の付着を防いでいるとか。
屋久島から大分に帰ってから、本屋でカメラ雑誌を立ち読みしようとして、「風景写真」という雑誌が目に留りました。パラパラ捲ってみると、同じヒメシャラの写真が載っていて、ビックリしました。米 美知子さんの「粘着星人」という作品でした。15. バリバリノキ 16. 二代大杉 原生林歩道は見どころが沢山ありました。人通りも少なく、ジックリ写真を撮る人にはお勧めのコースです。 17. 白谷雲水峡の入口 他にも、弥生杉という樹齢3000年の屋久杉があるそうですが、そこまで往復一時間を要するようなので、今回はパスしました。既に僕らは、白谷雲水峡の森の中を5時間近くも彷徨っていました。