傾山縦走 2010.9.x

傾山より 1. 傾山の山頂より 今回は山登りサークルのメンバーと供に、傾山(かたむきやま)を縦走してきました。 祖母・傾の縦走路は、 九折登山口〜傾山〜本谷山〜古祖母〜障子岳〜祖母山〜大障子岩〜上畑登山口 という山々を巡るU字形コースとなっており、通常2泊3日かかるハードな行程です。 このコースの半分を1泊2日で歩くというのが今回の計画です。 まず九折登山口に車を一台デポして、尾平越の登山口に向かいます。尾平越トンネルの両側に2つ登山口がありますが、トンネルを抜けて宮崎県側から登ることにします。 本谷山GPS 2. 全行程のGPSによる軌跡(クリックで拡大) ( Garmin GPSMAP 62s ; カシミール3D使用 ) まず、(上図の)手前の尾平越から本谷山(1640m)のピークを目指します。稜線上にある登山道は比較的なだらかです。登山道はブナなどの雑木林を通っていて木陰が多く、また途中に水場(ブナ広場)もあるので、意外と楽に距離を稼ぐことができます。本谷山の山頂は、灌木に覆われ展望はないですが、その先にあるトクビ展望台では傾山の雄姿を眺めることができます。 トクビ展望台より 3. トクビ展望台より傾山を望む。明日は、あの岩峰群を歩くことになるのだ。 本谷山から笠松山を経て、九折越までダラダラと下っていく。体力的には余裕があるのだが、暑さでへばりそうだ。 九折越小屋 4. 九折越小屋 午後4時過ぎ、九折越に到着。苔むした広場でテント泊も可能であるが、われわれは避難小屋に泊まることにする。 翌朝7時過ぎに、九折越を出発し、傾山の山頂に至る。このルートを登るは三度目だ。 傾山山頂より 5. 傾山山頂からの眺め。左のピークが昨日登ってきた本谷山。ガスがかかっている。 傾山の山頂から、二つ坊主、三つ坊主の岩峰を歩くのが、今回の縦走のハイライトである。 坊主コースGPS 6. 傾山~三つ坊主のGPS軌跡(クリックで拡大) 途中、梯子やロープ使って絶壁を降る個所があるが、さいわいパーティには経験者がいるので、迷わず進むことができた。 三つ坊主を抜けると、あとは標高差800mの斜面を降るだけだ。標高が低くなるにつれ、気温が上がり、汗が噴き出してくる。途中に水場はないが、登山道が沢を横切るところが一箇所あるので、そこで頭を冷やす。 途中に観音滝という滝があるが、写真を撮ったり、滝つぼまで降りたりする気力は既にない。 午後の一番熱い時間、九折登山口に下山完了した。 われながら良く頑張った! 最後に、傾山にちなんだ昔話を紹介しておこう。三ツ坊主コースの雰囲気が分かってもらえるかな。 ( 2010.9.11-12 ; 本谷山 傾山 ; E-P1 + MZD 14-42 )