祖母傾縦走 2日目 祖母山 2013.5.3
1. 朝日を浴びるアケボノツツジ
(前回からのつづき)
九折越小屋では朝4時過ぎに目が覚めました。
夜明け前は氷点下まで気温が下がるかもしれないと予想していましたが、そこまで寒くはありませんでした。
また、心配していた腰の痛みも、悪くない感じです。最悪の場合、九折越から下山することも考えていましたが、これなら縦走を続行できます。朝食は、カップ麺(肉うどん)と昨晩の残りのアルファ米で済ませて、出発の準備を整えます。
5時20分、九折越小屋を出発。ヘッドランプ無しで歩ける程、周囲は明るくなっていました。
まずは、笠松山を目指します。傾山の背後から朝日が現れ、アケボノツツジがオレンジ色に照らされます。
6時35分、縦走路から分岐し、笠松山の山頂に到着。山頂で休憩していると、その下を北九州のAさんが通過していくのが見えました。
3. 本谷山を望む
本谷山まで、なだらかに稜線が連なっています。今日は長丁場なので、疲れをためないようにペースを保って歩いてきます。
7時35分、本谷山に到着。潅木に囲まれて展望が無いので、休まずに山頂を通過。
4. 本谷山の山腹から。稜線上を左から右に、古祖母山、障子岳、祖母山とピークが連なる。
本谷山から緩やかな下り坂が続くので、無心に歩いていきます。所々にアケボノツツジが咲いているような所で足を止めて、癒されます。
5. 本谷山のアケボノツツジ
尾平越を目指して標高を下げていくと、ブナの林に到着します。
6. ブナ林
この辺りに、ブナ広場というテン場があり、すぐ近くに水場もあります。ここでMORIさん夫妻に再び出会いました。
この辺りの雰囲気が好きなので、ひと休みして、コーヒーを淹れました。
7. 尾平越のミツバツツジ
尾平越一帯では、ミツバツツジやツクシシャクナゲが色鮮やかに咲いておりました。縦走中でなければ、撮影ポイントを探してウロウロするのですが、大量を無駄にしたくないので、道草もそこそこ歩き続けます。
8. 古祖母のアケボノツツジ
尾平越から古祖母山まで、なだらかな上り坂が続きます。ここらはアケボノツツジの名所です...
11時5分、なんとか古祖母の山頂に到着。
そこで、ひと休みです。そろそろ昼食の時間なのですが、うっかり2、3日目の昼食を買い忘れていました(涙)。行動食は十分に持っていたので、凌げないことはないのですが、なんか空腹感が治まりません。
9. 第一展望台より。右に傾山、左に大障子岩。
途中、第一展望台によりましたが、古祖母〜障子岳〜と淡々と歩いきます。
10. 祖母山を目の前にして
天狗分かれを過ぎて、祖母山山頂まであと標高差200mを詰めるだけ...
というところでバテてしまい、前に進めなくなりました。
体力の限界というより、燃料切れ?でしょうか。
少し歩いては休み、また歩いて... を繰り返していきます。
11. 祖母山の山頂
14時30分、祖母山の山頂に着きました!
九折越小屋を出発してから9時間くらいかかりました。北九州のAさんは、30分ほど前に到着していたようです。
12. 山頂からの眺め。左が明日歩く大障子岩、右奥が昨日登った傾山。
九合目まで下って、テン場にツエルトを張ろうかと一瞬考えましたが、腰痛が悪化することを懸念して、祖母山九合目小屋に泊まる事にしました。
こちらの山小屋は有料で、週末と祭日には管理人さんが登ってこられるようです。
夏場の宿泊費用は、2000円です。ビールも在庫があればですが、500円で入手可能です。
太陽電池パネルが設置されているので、夜も明るく、音楽が流れています。
山小屋では他の登山者の方と話も弾み、お酒も戴いて、楽しく過ごせました。