紅葉の大船山 (坊ガツル1泊)

前回の登ったのは三俣山ですが、
紅葉の進み具合が予想外に早いことに気付きました。
そこで同じく、くじゅう連山に属する「大船山」へ
予定を繰り上げて登っていくことにした。

水曜日の夕方より、吉部登山口より坊ガツルを目指し、
到着後すぐさま、キャンプ場にテントを張りました。

夕陽の残照と、紅葉で紅く染まる大船山を眺めながら、
とりあずビールで喉を潤します。
日没後は、急速に冷えこんできたため、
アルファ米とレトルト・カレーを胃に流し込み、
サッサとシュラフに潜り込みます。

深夜、用をたすため何度かテントを抜け出しました。
秋の澄みきった夜空に、満天の星が広がっており、
頭上を見上げると、流れ星が横切るのが幾つも見えました。

午前5時、起床。
白みかけた東の空には、北斗七星が微かに見えています。
キャンプ場の草地には、薄らと霜が降りていました。
外気の寒さに凍えながらも、インスタントのラーメンと炊込みご飯を作ました。

午前7時前、大船山の登山口より、ゆっくりと登りはじめます。

登山道では所々、カエデの紅葉を見ることが出来、山頂の紅葉を期待させます。

段原あたりから、周囲が紅葉の雰囲気になってきますが、
やや、くすんだ感じの朱色といったところでしょうか。

大船山の山頂を目指していると、
澄んだ青い空と、渋く紅葉した尾根が見渡せます。

左のほうに見える山は、前回紹介した三俣山ですね。

午前9時過ぎ、山頂に到着。
山頂には三脚を構えた2名の先客、
恐らく御来光を撮るため早朝から登山していたのでしょう。

山頂の撮影はパスして、
御池の畔に至る小道を降りていきました。

じゃーん!

どうですか。これが今回の山行で、目指していた光景です。

まるで、

日本庭園にいる様な錯覚におちいるでしょう。

30分近く、この山頂の庭園を独り占めしていました。

が、いつのまにか三脚が並んで、撮影会にような雰囲気なってきました。
名残惜しいですが、興醒めしないうちに

その場を離れました。

山頂に戻って、御池を眺めてみました。

一息いれて、11時30分過ぎ、

紅葉の落ち葉や木漏れ日を楽しみ、
のんびりと登ってきた道を降りていきます。
午後1時には、キャンプ場に到着。

少し遅めの昼食(中華三昧)を食べて、暫し休息。

午後2時にはテントの撤収を完了、
紅葉の感動を胸にして、重いザックは背中で担いで、
すすき野原の坊ガツルを後にしました。