白鳥山(九州脊梁山地) 2010.8.21

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1. 白鳥山 上ノ内谷ルート(クリックで拡大)

残暑きびしい8月の下旬、一泊二日で熊本方面に遠征してきました。

一日目は、平家の落人の里として有名な五家荘から、白鳥山に登ってきました。五家荘はとても山深いところで、さらに舗装された林道を走破し登山口に付くまでには、5時間以上はかかりました。

上ノ内谷登山口

2. 上ノ内谷の登山口。標識は違うね..

登山道付近の空き地に車をおいて、登山口を出発します。

沢は枯れて堰堤があるなど風情に欠ける登山口ですが、枯れ沢を数分も登らないうちに、美しい渓流が現れてきました。

苔むした沢

3. 苔生した沢

ゆっくりと渓流の雰囲気を楽しみながら、登っていきます。水も綺麗で、テン場になりそうな場所もあり、こんな場所でキャンプしたいです。ほんと。

山椒魚

4. 山椒魚 捕まえた!

冷たい沢の水で顔を洗おうとしたところ、水底をオタマジャクシのような黒い生物が泳いでいました。よく見ると、山椒魚でした ^^

御池 二ノ池

5. 御池 二ノ池

山頂に近くなると、御池(ミイケ)と呼ばれる湿地帯があります。水は殆どありませんが、ミズゴケが一面に敷きつめられて、登山靴で踏み込むと泥濘に踏み込むことになります。

一ノ池、二ノ池と、御池は二つあるので、それを知らないと道に迷うかもしれません

苔むしたカルスト地形

5. カルスト地形

さらに先にすすむと、カルスト地形があらわれます。カルストというと、風化した石灰岩が羊の群れのように見えるものですが、ここでは苔生して倒木のように見えます。

平家落武者の住居跡?

6. 落武者の住まいがあった?

その先には、「左中将平清経住居跡」とある標識が現れます。平家の落武者伝説ですね。

白鳥山の山頂

7. 白鳥山の山頂

まもなく山頂に到着。周囲を灌木に囲まれ、展望はよくありません。とりあえず、昼食にします。

白鳥山の山頂付近は迷いやすいので、帰りる時は、来た道を戻るのが無難です。ただし今回はGPSを持参しているので、ウケドノ谷コースを通り御池まで回ってみることにしました。

苔むした切り株

8. 苔むした切り株

あちこちに、苔生した切株があります。屋久島みたいですね~

カルストの森

9. 霧もでてきて

霧がかかると幻想的な感じです。

ああ、やっぱり途中で道に迷ってしまった

GPSを取りだし進路を確認し、御池まで戻ることができました。ここからは、登ってきた道を単純に戻るだけです。

キレンゲショウマのつぼみ

10. キレンゲショウマの蕾

途中、沢の水で顔を洗っていると、ふと黄色い物に気がつきました。

キレンゲショウマの蕾が2つありました。

最近は鹿の食害のせいで、この一帯では殆ど絶滅しかかっていると聞いていたので、ちょっと感激です。まだ開花していなのは残念ですね。

それ以降、キレンゲショウマを探しながら谷を下りましたが、見つけることはできませんでした。

( 2010.8.21 ; 九州脊梁山地 白鳥山; E-3 + ZD 14-54 )