次郎丸岳・太郎丸岳 2009.10.10

九州の山では、紅葉はまだ先の様なので、天草地方の九州百名山のピークハントに行ってきました。 太郎丸・次郎丸岳の登山口 1. 西辺集落にある登山口標識、左奥にみえるのが次郎丸岳 まず上天草市に位置する、次郎丸岳(じろうまるだけ/標高397m)と太郎丸岳(たろうまるだけ/標高281m)に向かいました。 登山口は、国道324号から今泉三差路バス停のある細い道路を進んだところにあります。途中、登山者用の市営の無料駐車場があり、そこには下記の登山案内図があります。 太郎丸岳・次郎丸岳 登山マップ 2. 太郎丸岳・次郎丸岳 登山マップ(クリックで拡大) 普通なら、太郎丸岳のほうが次郎丸岳よりも高い山だと思われるでしょうが、実際には次郎丸のほうが標高で100m以上も高いです。そうえいば、メインの登山ルートも次郎丸岳に向かっていますね。 その由来については案内文に、言い伝えが載せられています。
太郎丸・次郎丸物語
昔、太郎丸と次郎丸と言うとっても仲の良い兄弟の山がありました。当然、兄の太郎丸のほうが高かったのですが、ある時、兄の太郎丸が「次郎丸、今日も松島の島々に沈む夕陽はきれいだな」と言うと、弟の次郎丸は「兄ちゃんは、良かね、毎日きれいな夕陽を見て。俺は兄ちゃんの影で一度も見たことがなか」すると兄の太郎丸は「なんで、早言わんだったか。よし、おまえが見えるように、入れかわろう」と言って太郎丸が動きだしたと同時に頂上が崩れてしまい弟の次郎丸より低くなり、弟の次郎丸は毎日松島の美しい景色と夕陽を見れるようになり、大喜びしたそうです。それから、兄の太郎丸より弟の次郎丸が高くなったと言い伝えられています。
駐車場を出発し、集落を抜け、棚田や段々畑の農道を抜けると、植林地に入ります。出発から30分程過ぎたころ、太郎丸分かれ(太郎丸と次郎丸の分岐)に到着。意外に早く登れそうです。 次郎丸岳の山頂 3. 次郎丸山頂を望む 次郎丸岳まで、あと30分ほどですが、急登が続きます。登山道の脇には、シコクママコナらしき花がたくさん咲いていました。 シコクママコナ 4. シコクママコナ? 山頂手前は露岩になっており、奥にすすむとテラス状になっており、有明海の展望が素晴らしい! 次郎丸から展望 -雲仙方面- 5. 雲仙方面の展望 次郎丸から展望 -太郎丸岳- 6. 中央の岩場が太郎丸の山頂 クレヨンしんちゃんの遭難も記憶に新しいし、崖の下を覗き込むのは止めておく... ここで15分ほど休憩して、さて下山開始。暫くして、山頂プレートを見ていないな(汗)と気付き、山頂方向に引き返しました。あたりをウロウロしていると、「山頂はあっちですよ〜!」と他の登山客から声をかけられた。少し雑談した後、山頂に向かいました。 次郎丸岳の山頂 7. 次郎丸岳の山頂 ピークをGETしてから、「太郎丸分かれ」まで下り、太郎丸岳を目指す。が、途中に眺めの良い露岩状のピークがあったので、そこで写真をとって太郎丸岳にも登ったことにする。(実際の太郎丸山頂は、もっと先にあります。) 次郎丸岳 from 太郎丸 8. 次郎丸岳 from 太郎丸 下山時には、3組の登山者に出合いました。太郎丸・次郎丸岳は、標高低くてお手軽に登れる割には、有明海の展望が素晴らしく、天草の登山者に人気があるのも頷けます ^^

次郎丸嶽