祝子川(ほうりがわ)三里河原遡行 2009.8.14

入渓地点の吐野

1. 三里河原への入渓地点、吐野(はきの) - TOY PHOTO- ( MZD 17mm )

今回は、宮崎県の大崩山周辺を涀流とする祝子川(ほうりがわ)の上流部である、三里河原(さんりがわら)でお気楽な沢歩きを楽しんできました。

本来なら単独での沢登りは厳禁なのですが、登山ガイドを見る限り、沢の難易度は低そうだし登山道も川沿いに併設されており、また、天気も良さそうです。難に遭うリスクは普通の登山と大差ないでしょう。例の渓流シューズをザックに詰めて、いつもの様に深夜に自宅を出発しました。

6時15分、上祝子登山口を出発。

春に大崩山に登ったときと、途中(湧塚分岐)までは同じルートです。にも拘らず、登山口〜大崩山荘の間でルートを間違えて[たらーっ(汗)]、無駄に体力を消費してしまいました。

約1時間ほど歩き続けると、湧塚尾根コースへの分岐があります。春に大崩山に登った時は、こちらのコースを進みましたが、今回は三里河原へのルートを選びます。

小積ダキ、坊主尾根

2. 小積ダキ、坊主尾根... -TOY PHOTO-

さらに1時間ほど、幾つかの枝谷を渡渉したり、スラブのトラバースをしたりと歩き続けると、祝子川の河原に降り立ちます(写真1)。ここは吐野(はきの)といい、テン場となっています。早速ここで、渓流シューズに履き替えます。

地図とコンパス

3. 地図とコンパス -TOY PHOTO- ( MZD 17mm )

いつもの登山ではコンパスを使うことは殆どありませんが、沢登りの時には、2万5千分の1の地形図とコンパスは欠かせません。最近では、この様な地形図もインターネット(「電子国土ポータル」というサイト)から無償で入手できます。

三里河原

4. 三里河原の雰囲気 ( ZD 14-54mm )

金山谷は、穏やかな流れがずっと続いています。膝下くらいの水深であれば、川の中を平気でジャブジャブと歩いて行きます。

コバギボウシ

5. コバギボウシ ( ZD 14-54mm )

川岸の岩場では、コバギボウシが可憐に咲いています。いい感じです。

モチダ谷の出合

6. もちだ谷(左)との出合

40分ほど歩いていると、滝壺のある3mくらいの滝が見てきます。そこには、もちだ谷が流れ込んでいます。写真3に手描きで記した谷です。もちだ谷を突き上げて大崩山頂を目指すルートがあるようです。今回は本流の滝の横の岩(上写真の手前)をよじ登りました。

沢に咲く花

7. 初めて見る花ですね〜

10時30分、中瀬松谷出合に到着。木陰で昼食をとりました。

中瀬松谷の出合

8. 中瀬松谷出合

上の写真では分かり難いですが、右から本流の金山谷、左から中瀬松谷が流れ込んでいます。中瀬松谷の先には、美しい滑滝が連なっています。こちらを遡っていきます。

中瀬松谷

9. 中瀬松谷の滑滝 -POP ART-

中瀬松谷2

10. -TOY PHOTO-

中瀬松谷3

11. -POP ART-

しばらく、ナメ滝が連続します。最近メタボ気味なので、軽やかに〜!、とはいきませんが、岩の上をピョンピョン飛び跳ねるのに夢中になっていまい、途中の写真はあまりないです。

権七小屋谷出合

12. 権七小屋谷出合 -TOY PHOTO-

11時20分、権七小屋谷の出合に着。左が中瀬松谷で、右から権七小屋谷が流れ込んでいる。

権七小屋谷

13. 権七小屋谷

中瀬松谷の先も暫く、美しいナメが続いているようです。そして、ここを突き上げれば、大崩山の山頂に至るルートがあのですが、時間的にも体力的にも無理でしょう。今回はここをゴール地点として、予定通り引き返しました。

13時30分ごろ、吐野に着。ここで渓流シューズを脱いで陸に上がるが、とにかく暑い!汗が吹き出す。

避難岩屋のイワタバコ

14. 途中の沢で見つけたイワタバコ

15時45分ごろ、上祝子登山口に到着。そのまま、祝子川温泉美人の湯に直行!

三里河原での沢歩き、童心に返って楽しむことができました。

写真を撮るなら、新緑か紅葉の時期がいいかな〜。また、沢沿いにテン場も幾つかあったので、キャンプするのも良さそうです。

とにかく、また来たいな〜と思います。難点は、登山口から入渓地点へのアプローチに片道2時間以上要することでしょうか。

( PEN E-P1 + MZD 17mm, ZD 14-54mm )