普賢岳(ふげんだけ) 2008.5.17
5月中旬から6月上旬にかけて、九州の多くの登山家は、この時期に咲くミヤマキリシマの咲き具合が気になってきます。わたしも、ミヤマキリシマは何度も飽きるほど見たので、もういいんじゃないか、と思いつつも、やはり気になりますね〜 ^^
さて、今年はどこの山でミヤマキリシマを見ようかな、とあれこれ思案をしてはいるのですが、本命の山とは別に、一足先にミヤマキリシマの咲く雲仙の山に登ってきました!
大分から深夜の高速道路をひた走り、雲仙の温泉街に7時前に到着。雲仙循環道路の開門は午前8時からなので、それまで池の原園地で準備を整えます。
午前8時30分、仁田峠から登山開始。
当地では、ミヤマキリシマを「雲仙つつじ」と呼ぶそうです。雲仙つつじの名所として、池の原園地や仁田峠が有名なのですが、ここらは自生地というより人の手のはいった観光地という印象を受けます。
まずは、妙見岳を目指します。登山道付近にも、ミヤマキリシマが沢山咲いています。ここらは自生でしょうね ^^
2. 登山道のミヤマキリシマ
仁田峠から妙見岳の山頂付近まではロープウェイでも簡単に上がれます。ロープウエイの頂上駅の上に展望所があります。
3. 妙見岳(手前)と国見岳(右奥)
4. 平成新山
展望所からは、妙見岳、国見岳、普賢岳、平成新山が望めます。朝のうち天気はよかったのですが、空気が霞んでおり、PL着けても空の色が奇麗に出ません。
平成新山は、いまも僅かに噴煙(水蒸気?)を吐いており、勿論、入山禁止です。黒いマントを纏った魔物を思わせる、畏怖感を漂わせています。
5. 国見岳中腹
妙見岳と国見岳の鞍部には、国見岳と普賢岳の別れがあります。国見岳は急峻なピークで、難易度は高くないけど岩場があります。(気持ち、時間の)余裕の無い人は、パスしても問題なしです。
10時過ぎ、国見岳の山頂。ここでも空気が霞んでおり、写真はダメダメです。順光でPL付けても、いまいちでした。
先ほど通過した別れまで戻り、普賢岳を目指します。この辺りは、ミツバツツジの花を沢山咲いていましたが、既にピークは過ぎて花が傷んでるものが多かったです。
11時15分、普賢岳の山頂。
7. 普賢岳山頂。
ここから、望遠で平成新山を撮ろうと思っていたのですが、次第にガスに覆われてきたので諦めました。
8. 入山禁止
普賢岳と平成新山の間の森には、ヒカゲツツジの群生地帯があり行ってみたいのですが、入山禁止となっています。数十年後には、平成新山にも登れる日がくるのでしょうか...
下山は、紅葉茶屋という分岐点まで戻り、そこから谷沿いに仁田峠に下ります。整備されており、歩きやすいルートです。
12時50分過ぎ、仁田峠着。
妙見岳山麓は、モミの樹林が見事です。また、平成新山の土石流の跡がいまも生々しく残っています。
10. 小地獄温泉 ( E-420 + ZD 25/2.8 )
登山の後は、温泉でまったりと。雲仙の温泉街から少し離れた所にある、小地獄温泉館に行ってみました。お湯は、白濁した濁り湯。ひなびた雰囲気がいいですね ^^
これ以降は、予定を決めていなかったので、島原半島の南半分を爽快にドライブ♪
でも、何も無いところですね〜
途中で寄った、道の駅「みずなし本陣ふかえ」には、隣接して土石流被害家屋保存公園というものがあり、水無川の土石流で埋まった家屋が近くから見学できます。
平成新山の様子を近くから見たいと思い、「眉山ロード」を車で走ることにしました。このルートは、観光道路ではなく、土石流対策の砂防ダム工事用の作業道路だったようです。途中のパーキングには、噴火前と噴火当時の様子が写真で紹介されており、実際の景色と見比べることで、火砕流、土石流の凄まじさを体感できます。
11. 土石流の傷跡
けれども、平成新山を間近から撮影する意図は、逆光と空気の霞みにより、またもや挫かれました(涙)
また当初、東シナ海に沈む夕陽を見に行くことを考えていましたが、疲れて眠たくなってきたので、明るいうちに高速道路で帰ることにしました。東シナ海はあきらめましたが、高速を走りながら眺める、大村湾に沈む夕陽も良かったですよ ^^)v
( E-3 + ZD 12-60 )