市房山(いちふさやま) 2008.5.4

九州百名山の旅、前回からの続き。

今回のテント泊は、市房山キャンプ場です。

市房山キャンプ場

1. 夕暮れの市房山キャンプ場

市房山の山麓にあり、登山口もすぐ近くにあるので、市房山に登山する人には便利です。近くに、コンビニはありませんが、車で数分の場所に温泉があります。広場にテントを張り終えると、早速、買出しに出かけ、帰りにひと風呂あびてきました。翌日は、早朝から市房山へ登山の予定なので、ビールを飲干して、寝袋にくるまりました zzz

翌朝、午前4時に起床。カップヌードルを胃に流し込み、アップルティーを啜って、体調を整えます。

キャンプ場の直ぐ上にある登山口から登っても良いのですが,今回はすこし楽をしようと、林道を車で駆け上がり、三合目から出発することにしました。山頂まで往復するなら、これが一番楽な登山コースです。しかし、この選択は、後で後悔することになります ^^;

三合目登山口、6時過ぎに出発。

一合目から四合目までは、市房神社の参道になっており、参道沿いには巨木の杉がそそり立っています。

市房神社の杉巨木

2.

市房神社の参道

3. 杉並木

四合目まで登ると、市房神社が見えてきます。写真の本殿は、登山の避難所も兼ねている様です。

市房神社

4. 市房神社

市房神社の創建は、玄同2年(西暦802年)と伝えられ、相良家代々の祈願所となっているそうです。

五合目をすぎたあたりから、様々なツツジが花を咲かせていました。

原生林の中、曙を浴びてほのかに輝くアケボノツツジミツバツツジも美しい!

アケボノツツジ@市房山

5. ツクシアケボノツツジ

ミツバツツジ@市房山

6. ミツバツツジ

八合目を過ぎたころから、視界が開けてきます。

コガラなどの野鳥が近くまで寄ってくるのですが、今日のカメラとレンズではブレて奇麗に撮れませんでした。

市房山山頂

7. 市房山山頂

午前9時、市房山の山頂(標高 1721m)に到着。

空気が霞んでいたため、展望は期待した程ではなかった。下界を見下ろすと、

山頂の展望

8. 水上村周辺

手前にキャンプ場、奥には市房ダムが確認できた。

ヒカゲツツジ@市房山

9. ヒカゲツツジ

山頂付近のヒカゲツツジはまだ、蕾が多い。

山頂でひと休み。だが、折角ここまで来たのに、すぐに下山するのはもったいない。縦走コースを行ってみようか、という考えが頭をよぎる。相当ハードなコースらしいので心細いので、二ツ岩まで縦走するんですか?と聞いてみる。

食料や飲み水は余裕が有るし、他にも縦走する人がいるということで、縦走コースをゆく決心がつく ^^)b

市房山縦走コース、難易度 ★★★(上級者向け)。

まず、山頂から二ツ岩まで、いくものピークが連なる鋸尾根を、炎天下、2時間かけて歩かねばならない。

途中、いくつかアケボノツツジが花を咲かせる場所があるが、写真をとる気力はない。

市房山、二つ岩の手前

10.

右の岩場は、ロープを頼りに登り詰める。ここまでくれば、二ツ岩は近い。

二ツ岩の頂上

11. 二ツ岩の頂上

午前11時5分、二ツ岩に到着。かるく食事する。飲み水が少なくなって、少し不安かも。

ここから、2時間かけて、林道まで下る。最初の痩せ尾根は、崩壊が進んでおり、冷や汗もののコース。ロープを頼りに何とかクリア。15分ほどで、安全なルートになる。

鋸尾根

12. 鋸尾根を振り返る

ミツバツツジ@市房山

13. 透過光でミツバツツジ

途中、沢の水で顔を荒い、喉を潤す。暫くして、林道に到達しました。ここから、1時間強の林道歩きです。

13時50分、キャンプ場に戻ってきました。で、車は3合目登山口の駐車場に置きっぱなし(汗)

荷物をキャンプ場に置いて、再び、登山開始!30分程度ですが、杉並木の参道を登ります。

一合目の市房神社の鳥居

14.

一合目から三合目までの、杉並木も素晴らしかったです。

市房神社の杉並木

15.

登山の〆は、やはり温泉ですよね ^^

連チャンで「湯山温泉 元湯」にいきました。

ここは、源泉掛流し、無色透明の湯で、ヌルっとした肌触りが、僕好みの温泉です。

杉並木の参道、快適なキャンプ場、好みの温泉と、市房山をすっかり気に入ってしまいました。

紅葉シーズンになって、また訪れたいなぁ、なんて考えています。

山登りをしなくても、屋久島に次ぐ規模の杉の巨木の下を散策するだけでも、お勧めですよ。

おまけ。

市房ダム

16. 市房ダム(重力式コンクリートダム)

市房山