天狗ヶ城の夜明け (3) 霧の戯れ

8月13日。
日の出から暫くすると、朝日で朝露が蒸発し始めたのか、
周囲の山々がガスに包まれ始めた。


ガスに包まれる、くじゅう連山最高峰の中岳。

ブロッケンが現れるかもしれませんね、と山上で出会った人と話す。

待つこと数分、辺りにガスがたちこめて来た。

もしやと思い、後ろを振り返ると、薄っすらと自分の影が見た。

光りの環のようなものも微かに確認できた。

これを私たちは、プチ・ブロッケン現象と名づけた。

(上の写真は、トーンカーブを補正して虹の環を強調しています。)